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2010年3月29日 (月)

FT-401 に心を込める。

401のアルミサッシ(フロントパネルの外枠)を歯ブラシと歯磨き粉で掃除した。

元々、汚れていないと思っていたが、やって見ると凄く綺麗になった。
しかも、質感が驚くほど向上した。プラスチックや塗装された部品で出来た最近のものではありえない質感。

あの、ざらざらと言うよりさらさらか、そんな肌触りの表面が40年弱前の新品時の様に蘇る。

果たして、新品を購入した人が、この様に何十年も後に磨き、整備をして当時のまま使われるなんて想像していただろうか。もう少し手を入れれば、ほぼ当時と同じまではいかないが満足のいく状態になりそうだ。

初日は徹夜だった。
埃が基板上に堆積しこびりつき掃除機+ブラシがけ。これは本当に難儀した。
何とか、埃が取れても満足できなかったので、気持ちを抑えられなくなった。
禁断の洗浄である。
水洗いは経験が無いし危険だ。

クレのエレクトロなんとかというスプレーを使った。1缶千円の高価なものである。
気付いた時には基板が垂直になるよう本体を立てかけ、思いっきり吹きかけていた。
本体の下は流れ落ちた液体でびしょびしょになった。

後は、乾燥を待つ間に綿棒で細部の汚れを丁寧に除去。

真空管と真空管のシールドも1本づつ取り外し、拭き掃除とピカールで磨く。

その後、揮発性が高いので、見た目は乾燥したようである。

次の瞬間、本能的に恐ろしいことをしてしまった。
無意識に電源を入れてしまった。その前にコンセントに接続していたので2重にオキテを破った。

気付いた時には、ジンワリと全ての真空管にヒータがともった。

問題が無かったので、良かったが、最悪お釈迦にするところだった。
何でそんなのとしたのか、今でも理解できない。

2日目はフロントパネル、つまみ関係を念入りに掃除。各VRのガリの修理(って程でもないか)。

そして本日、アルミサッシの掃除と筐体全体の掃除。

お金に換算したら、大金だ。TMTのレストア商品は高いが、金額に換算すると仕方が無いんだろう。
お金も無いけど、時間も無いので少しずつ進めたいなと思う。


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