先日、手に入れたNor Cal(Northern California QRP Club)Wilderness Radio SIERRA-6BAND+オプションを、やっと触る時間が出来ました。
ジャンクでの入手で不動作品です。
どうやら、BFOに問題がありそうだったので、その周辺を点検。
半田の再加熱をする前に受信状態で各デバイスを押しながら音質に変化がないか見てみました。その後、基板裏の半田を点検しているとBFOのXTALに半田の不良を発見。
押したり、僅かに左右に揺すったおかげで不良な半田が取れて不具合が分かりやすくなっていました。
ラッキーにも1っカ所の半田付で治ってしまいました。こう書くと短時間での完了と思われてしまいそうですが慣れない英文のマニュアルと回路図を確認しながらだったので、数時間は、かかりました。
①VFOは8対1で、少々クリティカル。→数回、使用したら慣れました。
②フルブレークインは、ディレーが0.2秒の固定なので、ちょっと不満。ただ、リレー式でなくTR式なので静かです。→C18の定数変更によって調整できることが取説に記載されていました。
③ノイズは、かなり静かでELECRAFT K2と比較しても大差はなし。
④ケースはメンテナンス性に優れている。特に上カバーは工具不要で脱着化。バンドモジュールの交換時に便利。
⑤音質は疲れにくい音。
⑥新品のキットは、とても高くて手が届かないが、安く買えたので総合的にとても満足です。国内代理店経由だと6band+KC2で9万円位か?ELECRAFT K2が売れる理由がわかるがSIERRAは別のコンセプトで設計されているので比較は意味がないかな!
⑦CQ誌1999年1月号に関連記事が掲載されているので購入しましたが、あまり役に立ちませんでした。国内にあまり流通していないのでしょうか?参考になる資料を手に入れるのが難点と言えば難点か?ただ、貴田電子のTRX7の組み立てを経験しているので、調整は何とか出来ました。
⑧市販の一般的なRigと比較し大きさも、部品の点数も遥かに少なく簡素化されたものと思われがちであるがCWの受信音は自然で、とても静かなのはマルチバンド化やゼネカバ化を割り切り基本に忠実な回路構成だからか。バリコン式のVFOも、もう手に入らないかな、本当にいいRigです。先日、製作したTRX7-CWと比較すると受信の音質が比較にならないほどSIERRAの方が良い。